ストレス

アトピー性皮膚炎を悪化させる要因として外部からのアレルゲンがあります。
また体内から出る汗など悪化する原因となりえますが、精神的なストレスでもアトピーの症状が悪化することがわかっております。

なぜストレスでアトピーが悪化するのか

残念ながら明確な原因はまだ特定されておりませんが、様々な原因が考えられているようです。

知覚神経線維の増加

アトピーにより炎症を起こしている皮膚には知覚神経線維(痒みなどを感じる神経細胞)が増加、成長しており、ストレスにより神経細胞より出される成分(神経ペプチドなど)により、炎症や痒みが増すとされております。

副腎皮質ホルモン機能不足

ストレスを感じた際に脳を平静に保つために副腎皮質ホルモンが使用されるので、そもそも副腎皮質ホルモン生成量の少ないアトピーの人は、ストレスを抑えるために副腎皮質ホルモンが使われると、炎症を抑える為の副腎皮質ホルモン量を維持することができないと考えられます。

免疫機能バランス破綻

ストレスによりTh2細胞(免疫機能を調整する細胞)が優位になってしまい、Th1細胞とTh2細胞とのバランスが崩れることから、症状が悪化するとの見解もあるようです。

ストレスの要因

幼少期のアトピーの悪化要因としては少ないストレスは、早ければ小学校に入る前から、そして成人期で悪化要因のピークとなります。

自分ではストレスを感じていないと思っていても、体はストレスとして反応してしまっているかもしれません。
ストレスを溜めないためにもストレスの要因となりえることを知っておきましょう。

・急な環境の変化(入学、引越し、入社など)
・過度な忙しさ(勉強、仕事、家事など)
・普段とは違う環境(騒音、渋滞、満員電車など)
・極度の緊張(発表、会議など)
・寝不足など不規則な生活

ストレスを解消しよう

ストレスの要因をいくつかあげさせていただきましたが、もちろん上記以外にも人それぞれストレスと成り得る要因は多数あります。

インターネットの繋がりが悪いことでストレスを感じる人もいれば、テレビで嫌いなタレントを見ただけでストレスと感じる人もいます。

生活を送る上でストレスを少しも感じないようにするのには限界があると思いますので、自分なりのストレスの解消方法をみつけましょう。

睡眠

睡眠には肉体の疲労はもちろん、精神的な疲労を取る効果もあります。「
寝て忘れる」という言葉が有るぐらいなので、生活の中では最適なストレス解消法といえます。

また、炎症による傷が回復する度合いも睡眠時の方が高いといえます。

しかし、自分に最適な睡眠時間を取ることができない、睡眠時間は足りていても眠りが浅い場合は、その効果は得られないかもしれません。
そもそもストレスで睡眠不足に陥る場合もあります。

夜型と朝型の人では、ストレスを感じる度合いが、朝型の人の方が少ないということが解っております。
また、お昼休みなどに15分程度の昼寝もストレス解消には効果的です。

適度な運動や、入浴、少量のお酒など、自分なりに快眠できる方法をみつけるのが一番だと思います。

入浴(温泉)

暖かいお湯の温熱効果によるリラックス作用はストレス解消にもってこいです。
また、お湯の浮力による体への負荷(重力)軽減もリラックス効果は高いといえます。

プールや海などで激しく泳ぐのではなく、ただ浮かんでいるだけでも同様なリラックス効果を得られるかもしれません。

適度な運動

適度な運動は、ストレス発散はもちろん、汗をかくことでアトピーの症状緩和にも直接関係しています。
運動している最中は痒さを感じないという人が多いのも事実です。

また、肉体的な疲労は睡眠を誘発しますので、運動によりストレス解消と共に、快適な睡眠による、さらなるストレス解消を望めます。

考えすぎない

ストレスを感じないようにする方法、またストレスを解消する方法として最も効果的な方法であり、最も難しいであろう方法が、あまり深く考えすぎないということだと思います。

アトピーの症状を解消することを考えすぎるあまり、症状が悪化してしまう人もいるぐらいです。

もちろん、何も考えないのでは問題があると思いますが、何事も前向きに考えるように心がけるだけでも、深く考えすぎるという状況には陥らないと思います。

その他

自分なりのストレス解消方法は生活の中できっとみつかると思います。
普段意識していない何気ないことでも、気持ちが楽になることがあると思います。

音楽を聞く、ゲームをする、テレビを見る、お酒を飲む(適量)など自分でできることもありますし、人と話をすることでストレスが発散される人もいると思います。

子供の話を親が聞いてあげることで、子供のストレスが解消される場合もあります。

家族や友人、同僚のちょっとした助けを借り、ストレスを抑える、解消することでアトピー性皮膚炎の症状を緩和することが望めます。