環境改善

アトピー性皮膚炎の症状が出てしまう、また悪化してしまうアレルゲンは身近に沢山あります。
それは1日のうちで過ごす時間の多い、家の中でも言えることです。
住環境のアレルゲンを減らして症状を悪化させないことは、少しずつですがアトピーの完治に近づいているといえます。

家の中のアレルゲンを知る

アレルギーの要因であるアレルゲンは家の中では主にハウスダストに含まれております。ハウスダストを完全に無くす事は通常の生活では不可能だと思います。

しかし、存在しているハウスダストを少なくすることは、ちょっとした努力で可能です。
何がアレルゲンと成り得るかを知り、アトピーの症状を抑えましょう。

ハウスダスト

ハウスダストとは、屋内の空気中に浮遊していたり、床に留まっている細かいホコリでありまして、一言でホコリと言っても様々な物の総称であり、花粉やダニなど多数あります。

花粉

花粉によるアレルギーと言えば花粉症を思い浮かべてしまいますが、鼻や眼の粘膜が炎症を起す事により症状が出るように、アトピー性皮膚炎の悪化因子でもあります。

窓を開けることで外から家の中に入る、外から帰宅した際に体に付着している、また家の中で花や植物を育てている場合にも注意が必要になります。

ダニ

屋内に生息するダニの種類は100種近いと言われておりまして、主にアレルゲンとされているのが、ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、アシブトコナダニ、ケナガコナダニなどになります。

生きているダニはもちろん、ダニの死骸、ダニの糞などがアレルゲンとなりえます。

ペットの毛

長い毛は目につきますが、さらに細かい毛が空気中に浮遊していることがあります。

その成分にはタンパク質が含まれていることから、毛自体がアレルゲンになり、またダニの餌にも成り得ます。

カビや細菌

高温多湿を好むカビや細菌は、お風呂場や水回りなどで主に繁殖します。

増殖したカビは胞子を飛ばしますので、空気中にはその胞子が漂っているといえます。

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドは家を建てる際に使われる接着剤や塗料などの成分として使われておりましたが、現在は建築基準法により規制されております。

シックハウス症候群という言葉で有名になりましたが、アトピー性皮膚炎の症状が悪化する要因でもあるのです。

家の中のアレルゲンを知る

完全にアレルゲンを取り去ることは難しいとしても、減らすことはできます。
普段している掃除でも、アレルゲンのことを少し意識するだけで格段に絶対数を減らすことができると思います。

何事も意識することが大事で、できるだけ手間をかけず、長く続けることができるアレルギー対策が一番だと思います。

掃除

最も効果があるのが掃除です。
部屋を軽く模様替えすることで掃除しやすく(床に置く物を少なくするなど)することも、アレルゲン除去には効果的です。

アレルゲンは空気中に漂いますので、床のみを掃除機でかけるのではなく、高い場所(電気の傘、タンスの上など)も普段から掃除するようにすることを心がけましょう。

水回りはどうしてもカビの繁殖しやすい環境になってしまいます。
お風呂上りに温水で石鹸泡などの洗剤を完全に流し、冷水で再度流すことによりカビの繁殖を抑える事ができます。

布団を干す

人は寝ていると汗をかきます。
体温と湿気よりダニやカビが好む空間に成り得るのが布団です。

晴れた日の布団干し、その後布団に掃除機をかけることでダニの死骸などを除去することができます。

ダニは温度50度以上、湿度60%以下で死滅すると言われておりますので、布団乾燥機でも天日干し同様の効果を得ることができます。

乾燥機、加湿器

乾燥・湿度はアトピーの症状緩和にも役立ちますが、高湿度によるカビなどの繁殖を防ぐ、乾燥によるホコリの舞い上がりなどを防ぐこともできます。

風邪の予防にもなりますので、季節に応じて乾燥機、加湿器を利用することをお勧めします。

その他の工夫

ここに上げた場所だけではなく、普段意識していない場所にアレルゲンが存在している確率は高いといえますので、掃除する頻度の少ない場所を思い浮かべ確認してみましょう。

押し入れ

タンスや押し入れの中は普段掃除することは少ないと思います。
しかし、ホコリは少ないかもしれませんが、カビやダニなどは衣服、布団などでも繁殖する可能性はあります。

物を詰め込み過ぎず、スノコを敷いて空気の通り道を作る、新聞紙や乾燥剤、除湿剤などを使うのも良いです。

また押し入れの入り口を開けっ放しにすることで、ホコリなどが侵入することはありますが、湿度や温度は部屋と同じに保つことができますので、押し入れ専用の換気、湿度対策の必要を減らす事ができます。

アレルゲンを外から持ち込まない

せっかく室内のアレルゲンを除去しても、外から室内に入る際に衣服に付着している花粉やホコリなどを、そのままで部屋の中に入ってしまっては意味がありません。

洗濯物を外に干している場合も同様です。

室内に入る、入れる場合は一度衣服や髪の毛を手や専用のブラシなどで払うことで、付着しているアレルゲンを減らすことができます。