乳幼児の食物アレルギー

アトピー性皮膚炎は乳児期に発症する割合がとても高いことはお伝えいたしました。
アトピーの原因は様々ありますが、乳児期にアトピーを発症する原因としては食物によるアレルギーが最も多いのです。
生きていく上で必要な食べることによって引き起こされる食物アレルギーについてご紹介します。

食物アレルゲン

食物の数だけアレルギーの要素があると言えますが、アレルギーを引き起こしやすい食物は確認されています。

三大アレルゲン

卵、牛乳、小麦が現在ではアレルギーを発症しやすい食物とされており、三大アレルゲンと言われております。

以前までは小麦ではなく大豆が三大アレルゲンとされておりましたが、近年アレルギー発症の報告が多い小麦が含まれました。

また、卵、牛乳、大豆、小麦、米を五大アレルギーとも呼びます。この中でも乳幼児に最も多いとされるのが卵によるアレルギーです。

現在では食材に使用されている原材料として、卵、牛乳、小麦、エビ、カニ、蕎麦、落花生が表示義務として規定されています。

大豆や鶏肉、牛肉、豚肉などは表示することを推奨されております。エビやカニなどは成人のアレルギー発症が多いとされる食材です。

離乳食

赤ちゃんが初めて固形物を口にするのが離乳食です。早い子では3ヶ月から母乳やミルク以外のスープを離乳準備食として与えることがあるようです。
実際母子手帳にも3ヶ月頃からスープや果汁を与え、5ヶ月頃から離乳を始められると書いてあるそうです。

しかし、近年厚生労働省より早期の離乳によりアレルギーにかかりやすい体質になるという報告もあり6ヶ月までは離乳せずに母乳やミルクのみを与えた方が良いという報告がありました。

離乳時期の考え方は色々ありますが、あまり早期の離乳は赤ちゃんのためには良くないようです。

また離乳食に使う食材も1歳までは乳製品を控え、2歳までは卵を控える。ピーナツなどの木の実や魚などは3歳までは控えた方が良いという見解もあります。

母乳からアレルギー

離乳食を始めることによりアレルギーが発症するということは、離乳する前の段階ではアレルギー反応は出ないということでしょうか?

答えはNoです!母乳のみを飲んでいる赤ちゃんでも湿疹などのアレルギー反応が現れる可能性はあります。

それは母親が食べた食物の成分が母乳に含まれるとされており、母親が卵や小麦などを摂ることにより、母乳から赤ちゃんが成分を摂ることによりアレルギーが発症すると考えられております。

湿疹などのアレルギー症状が長く続く場合は、独自に食事から原因食材を除去せずに病院にて診療を受け、アレルギー検査を受けた上で母乳のみを与えていることを相談するようお勧めします。

アレルギー症状

アレルギー反応は食事を行ってから2時間以内に症状が出る場合が多く、まれに直後には症状が出ずに、数時間後に症状が現れることもあります。

一旦症状が治まってからも数時間後に再度症状が出る場合もあります。
まれに命に関わる症状が出る場合もありますので、気をつけて様子を見るようにしましょう。

アレルギーによりどのような症状が現れるのか、どのような検査を行うのかを覚えておきましょう。

食物アレルギーによる代表的症状

・目に充血や、痒みを伴う。眼の周りの痒み、むくみ。
・くしゃみや鼻水が止まらなくなる。咳が止まらなくなり、呼吸を苦しそうにする。
・口の中や舌、喉にイガイガとした違和感がある。
・肌が赤みを帯びる、湿疹・蕁麻疹が出る、痒みを伴う。
・頭痛、吐き気、めまい、また下痢などをおこす。
・顔色が悪くなる、冷や汗が出る、体がだるくなる。

アレルギー検査

アレルギー症状が長時間続く場合は、何を食べたかを記録して病院での診察・検査を受けることをお勧めします。

検査にはIgE抗体量などを調べる血液検査や、皮膚にアレルゲンを接触させる皮膚検査などで、ある程度アレルゲンの特定を行います。
その後、症状を引き起こしていると思われる食物を食事から除きアレルギーが発症しないか経過を見ます。

また、病院にてアレルゲンであろう食材を実際に食べ症状が出るか検査する方法もあります。

病院という安全な環境だからできる行為ですので、自宅で独自には行わないようにしましょう。

食物アレルギーとアトピー性皮膚炎

食物アレルギーにより症状が出ている場合は、食事からアレルゲンである食物を取り除くことにより症状は治まります。
湿疹などが出ていた場合も数週間のスキンケアにより元の肌に戻るはずです。

しかし、長期間スキンケアを行っても湿疹などが消えない場合はアトピー性皮膚炎を併発している可能性が高いと思われます。

他の食材によるアレルギー反応の可能性も有りますが、再度病院での診療をお勧めします。

防ぎようのないアレルギー

食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などを赤ちゃんが発症するのは仕方がないことだと思います。
クリーンな母親のお腹とは違い、新しい環境に対抗する免疫力が生まれたばかりでは備わっていないのです。

検査でアレルゲンを確認することはできますが、検査では大丈夫でも実際に食べてみると症状が出ることもありえます。

完全にアレルギーを予防するには何も食べないようにするしかないのです。

アレルギーの自然寛解

食物アレルギーもアトピー性皮膚炎も小学生ぐらいで自然に治まるという統計が出ております。
もちろんそれまではアレルゲンの除去や、スキンケアなどしなければいけないことはあります。

しかし、気をつけていれば重症化することは決して多くはありません。

アレルゲン食材の除去や、アトピーのスキンケアとしてステロイドを使用する場合などには専門的な知識が必要となります。

民間療法も効果が無いとは言えませんが、独自の判断だけではなく必ず病院にて診療を受けるようにしましょう。

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